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romancista
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やっと見てきました。うん、面白かったね。
ロバート・ダウニージュニアのホームズは、このホームズの役にはぴったり合っていた。つまり、変人で汚くて突発的な理論派。グラナダのドラマの危なげない紳士のホームズに慣れていると、特に、賭けボクシングに出たり、ゴミ箱にダイブしてしまう汚さは目も当てられない。それでも愛すべきキャラではあるんですが、これが本来のホームズに近いとなると、ちょっとショックです。
ジュード・ロウのワトソンは、見た目はスマートだしクールなんだけど、この変人との腐れ縁を切ろうとして結局切れない。「もうしょうがないな」という顔が結構似合っていました。
へんに大掛かりな謎の解明は、終盤までてこずるように見せておいて、最後にトントントンっと解いてみせる。このあたり、ドジで情けないクルーゾー警部がじつは何もかもわかっていて、見事解決してしまう「ピンクパンサー」の落ちに似ている気がします。

ワトソンの婚約者メアリーは、ドラマのほうなら「4つの署名」のクライアント。
アイリーン・アドラーはドラマなら「ボヘミアの醜聞」の逃亡者。
ともにドラマのほうが上品です(笑)。モリアーティ教授は、映画のほうは顔も出なくて、手に小型の銃を仕込んでいるのでドラマより恐かったですね。

汚らしくも活気あるロンドンの雰囲気はかなり好きです。明らかにCGとわかる場面も多いけど、音声が細かくて、映画館では四方から馬の足音だの貧民の話し声だの聞こえて臨場感たっぷり。
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これは本も読んだけれども、映画も見たくて見逃しており、
安くキャンペーンになったDVDを買ったものです。
主演トム・ハンクスの、「ダ・ヴィンチ・コード」の仲間。続編にはなってない。

記号と図像の専門家である主人公に、ヴァチカンから依頼がきた。それはガリレオが作った秘密結社を復活させたテロリストが、新たなローマ法王を選ぶために集まったうちの枢機卿4人を拉致して殺す、という挑戦に手も足もでなかったから。
警察ははじめ主人公をよそものとして信用しないけれど、同僚(原作では義理の父)を殺され、反物質なる物騒なモノを盗まれた美人科学者が協力してくれて、次々に謎を解いていきます。が、4人の枢機卿のうち、殺される人もでる。その殺し方が残忍かつ、いちいち意味をつけているのが怖くて印象的。
スピーディな展開で退屈しないし、夜のローマの観光にもなっている。誰が黒幕なのか、あとのほうまで明らかにならず、たしか本のときも気持ちよくだまされました。
映画のほうが、終盤の展開は気に入ってます。特に、アレをそっと貸してくれるあたりが好き。返してくださいの言い方も、これが感謝と信用の証だろうと思わせる。小道具の懲りようがなかなかすごくて、特典映像を見た後に、まだ見なきゃと思いましたよ。
昨日もまた、巷はメリクリだというのに暖房も満足に入らない場所で地味な仕事だ、と思いながら天神に到着。すると、地下街から出たところにポスターがあったのです。
映画「シャーロック・ホームズ」!
誰が出るかというと、ホームズがロバート・ダウニー・ジュニア。
ワトソンがジュード・ロウ。

正直、逆の配役が良かった、と思ったけど、いわゆるホームズらしさがあれば、多少ファーストフードくさいホームズもいいのか、と考え直す。(原作のホームズはオランダ系です)
しかして、ネットでさぐって見たら、結構、ぐちゃぐちゃに言われていて、自称シャーロキアンはやや嫌っている感じです。そこで引き合いに出されたのが、あの「ヴァン・ヘルシング」だった。
私は「ヴァン・ヘルシング」は、借りて観て、バカらしいと思ったけどそれなりに好きでしたよ。だって、おおもとのヘルシング教授って、夜じゅう無敵になるドラキュラと対決するにはあまりにもおじいさんぽいんだもの。それで中身が安楽イス探偵みたいで多少毒があればいいんだけど、知識があるだけのおじいさんだった。それくらいならへんちくりんな武器を駆使するアウトローのようなのもあり、とさえ思う。

グラナダのホームズ(ジェレミー・ブレッド)は、そんなに若くはないし、吹き替えになると露口茂だそうですね。でもこのホームズのいいところは、権威やお金にこびない、真実さえわかればいい、で終わる原作にプラスして、無実の容疑者の釈放のために動くことを惜しまない、粋な趣味人ぽい個性にあると思うのです。これを、ドンパチとおどろおどろした事件に振り回される映画にしたとしたらそれはガッカリ。そうはしないでほしい。シナリオをちゃんとしてほしいし、たくさんのシリーズを無理に押し込めないで丁寧にしてほしい。だって、あれこれ言ってるけど楽しみにしてるんだからねえ。

でも、ジュード・ロウのワトソンはかっこよすぎるね。(恋人のメアリーは、「四つの署名」の依頼人のはずです。ワトソンは、彼女を見たときからずーっと美人だといい続けていて、解決後に去っていった姿を見てまだ美人だと言ってた。ホームズは力を使い果たして消耗していて、ソファで寝ながら言うのが「そうか、気がつかなかった」)
邦題が「嘆きのテレーズ」なんですけど、名前だけの題名のほうがしっくりくる。
マルセル・カルネ監督の1953年フランス映画。

クリムゾン・リバー2をTVで見てから、なんとなくフランスものを見たくて、これを入手しました。恋愛がらみなのは、おフランスだから仕方がないと諦める(本当はもっと違うものを探してたんだけど)

舞台がリヨンですが、南フランスの太陽なんぞ輝いておりません。
季節が冬で、寒々としたローヌ河の側、夫と姑とともに散歩させられているテレーズ。
夫は小柄で病身だけど、その母親がこまごまと口を出し、できないことでも息子を持ち上げ、他者を見下す人間に仕立ててしまっているのが、もうこの冒頭で丸見えです。
たった散歩くらいで帰宅すると寝込んでしまう夫。
言うことが、「寝てしまえば、金がかからない」
姑は、「夫を気遣うのが愛情ってもんだ」といびりいびり。

その夫が新しい親友なるローランを自宅に連れてきたのですが、
この男とテレーズが一瞬で恋に落ちる(らしい。解説に書いてある)。
こんな生活をしているのはよくない、逃げようというローラン。

しかるに踏ん切りがつかないテレーズ。
しょうもない小規模な暴君亭主を見捨てて、
姑の小銭くらい持ち逃げしてあかんべえしてやればいいのにそれをしないで、
夫の、「パリに行こう、気が変わらなければ別れてやる」という言葉に従う。
乗り込んだ夜行列車がパリに向かう途中で、ローランが乗り込んできて、
アホ面で眠る夫を放置して逃げようと、これが最後のチャンス!

けれどもぐずぐずしている間におきてくるアホ夫!
実力もないくせに憎まれ口の大言壮語に、ローランがぶちきれる。
1954年のイギリス作品。カラーですよ。
そして、省略が控えめで、舞台設定が忠実にイタリアを描いていて
主役の2人より、その背景に目がいってました。

古めかしさが自然で、バルコニーの場面も非常に綺麗です。
修道院も雰囲気が抜群で、墓所やら大聖堂やらもすごくイイ!
ただ、衣装は考証の通りかもしれないけど、かなりヘンでした。
そして、ベッドが、ほとんど棺桶にクッションをのせてごまかしたようなサイズ。
寝返りをうったら確実に落ちるよ?
ジュリエットは令嬢なのに、ベッドだけはそれだもの。部屋も狭いし。
でもキャピュレット家の庭園は、もっと見せてほしかった。

ロミオは話の中で2人を殺してしまうのですが、
ひとりめのときは親友を殺され、「もう我慢できない」と怒りに燃えた
と思えば2秒後には刺殺(ティボルト即死)。
ふたりめのときは自殺寸前のロミオをみつけたパリスが
お尋ね者が墓所荒らしをするか、と勘違い、引っ立ててくれる!
と剣を抜いている。ロミオは
「絶望した男にかまうな、ほっといてくれ、頼むから」
と言ったかと思ったら、やっぱり2秒後にロウソク台で頭を強打(パリス即死)。

ローレンス神父は、いままで見たうちで一番善良そうで、
頭が悪そうでした。この人なら、まさしくあの展開になるだろうと納得。
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