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romancista
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メル・ギブスン作の映画は渋いなあ。
「アポカリプト」はマヤ文明末期の生贄の儀式に連行されたジャングルの狩人が決死の逃走をする話。
前半まではやられっぱなしで悲惨ですが、中盤から「バトルランナー」化、終盤は「ランボー」化していき、怖いなかにも面白くて画面にクギ付けでした。

ストーリー:ジャングルで狩をしながら生活している村があって、主人公ジャガー・パウは村おさの息子で狩をするときのリーダー格。奥さんと小さな息子があり、第2子がもうすぐ生まれるという幸福な家庭のよきパパでもある。
その彼が仲間と狩をしていたら、別の部族が通過していきたいといって魚をお裾分け。ジャガー・パウたちもとったばかりの肉を分けてその一行を通すが、かれらのひとりが「村が襲われた」と話す恐怖の表情がジャガー・パウに不安をもたらす。そしてその不安は翌朝早く現実のものとなり、急襲された村はあっけなく焼かれ、生き残りは残らずかせをつけられて連行されていく。およそ人間扱いとは程遠い道のりの果てに、ジャガーパウたちを待っていたのは、生きたままの人間から心臓をえぐりとる生贄の祭壇なのだった。


途中、マヤの兵士たちに向かって疫病の少女が預言を言うのですが、その子供の演技力と言うか眼力(めぢから)が強かった。それにもちろん主人公も、始めは平和を奪い取られた悲しみと恐怖でうるみがちだったのが、反撃に転じるときは戦士の眼になって追っ手を睨み返していて、見ていて気持ちが良かったです。
そのターニング・ポイントとなるのが、ジャングルを横切る川が滝となって轟音を立てているシーン。
水量の物凄い滝の迫力。背景を埋め尽くす生気一杯の緑。

頭もいいので武器をその場その場で調達するとともに、生まれ育った森の恵みに守られて、追っ手を撃退し続けるジャガー・パウ。さすがに最後はフラフラになって、残った2人のマヤ兵士に追いつかれるのですが。

あの終り方は好きです。
ちなみにジャガー・パウは死にません。鍛練された兵士をことごとく討ち取る腕がありながら、逃げのびさえすればその以上に野心があるわけでもなく、文明に背を向けて森の恵みに満足し、素朴な感謝を捧げつづける。「神にもっとも近い民族」と自称するマヤ文明人の、対極にいる人間として描かれているのが彼なのだろうと思いました。
もしこんな生き方ができる人たちがまだどこかに住んでいるならば、地球の環境破壊の影響に悩まされることなく、ずっと世代を重ねて生きていて欲しいと思います。

レンタルのDVDには映像特典がなくて、このマヤ文明の資料はいつのものか不明。でもそう古くはないでしょう。ただ、マヤの化粧も衣装もあんまりなので、出ている主な俳優たちの素顔は見たかったですよ。
R15です。特に生贄の儀式のシーンは生々しい。そして、この映画をぺろんと見たくらいではマヤ文明のお勉強にもなりそうにないです。
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こんなの好きだわー。面白そう!

「バトルランナー」も「ランボー」も好きで、こちらは、昔々に両方観ましたけど。

「バトルランナー」は原作がスティーヴン・キング(別ペンネーム、リチャード・バックマン)だったので、とっても楽しみでした…が、原作とは随分違ったようですね。(原作は結局、読んでいないのだ)

老いてからは、眩暈がするので心臓がぎゅうーっと絞られるような、ドキドキワクワクヒヤヒヤものは、とんと見なくなりました。ははは

そして…あらすじを聞いたら、それでお腹が一杯になるという。
完璧に老いておりますな。。。情けなー

しゅろさん、元気ね(^。^)!
2008.03.02 14:16 Posted by 芸術を愛するブタ
キングの原作はグリーン・マイルを借りて読んだだけです。これは怖くはないしすごく面白かったですね。「ペットセメタリー」は怖いより痛い感じで再放送も見れないので本も遠慮。でも怖いのがキングの本領発揮でしょうし「ミザリー」なんかいいかも?
映画は作品名でベストを聞かれたら「情婦」(原作「検察側の証人」アガサ・クリスティ)が出てきます。どんなのを見る?と聞かれたら「ドンパチ」と即答です。
2008.03.03 09:11 Posted by 狩
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