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romancista
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クリストファー・マーロウの戯曲の舞台化。
演出・蜷川幸雄、主演・野村萬斎
録画分がTVであったのを見たのでした。


セットが大掛かりで高さを存分に使うのは気持ちがいい。
けど、なぜか「歌舞伎小屋」になってて、ドイツの話なのに出てくる人がちょんまげだったり、ひだ襟の人と、着物の人が喋ってたり、と、ちぐはぐなところが非常に気色悪い。音楽はベタベタ、全体的には大雑把。

主役の人、インタヴューで声が随分老けたと思ったけど、舞台では全然老けてない。おかげで、ファウストにしてはいやに若いイメージになってた。別に、設定でジジイになってるわけではないし、マンサイ氏は40くらいだから変ではないんだけども、手持ちのマーロウの本は、表紙が完全におっさんなわけですよ。それもすらっとなんてしてない、寒がりで小うるさそうなおっさんイラスト。

そのイメージに比べたら、今日の博士は妙に美形の雰囲気をかもし出してて、その上、女っぽい雰囲気ありありだった。

とにかく今回の舞台では、呪文で呼ばれたメフィストフェレスは、奈落から空中に吊られて出てくる。その動きが、これがまた気色悪いのは、蚊の幼虫であるボウフラの動きにそっくりだから!(みっともないから着替えろとファウストに嫌がられて、出直すけどね)さらに、このメフィスト、誰かに似てると思ったら、不気味に笑ったところが、オードリーの春日(よって、不気味さ半減)

時間がきて、地獄に引っ立てられるファウスト。原作ではもっとジタバタあがいてたと思うけど、なんか小奇麗に殺されてしまっていた。
これ、和風もどきをミックスする演出とは別に、完全な脚色による歌舞伎でやったら、かなり素晴らしいものになるんじゃないかという気がした。悪魔の天使の、というところは、百鬼夜行とか、阿弥陀仏の掛け軸とか、邪鬼のイメージとか、恐くてよさそう。
この劇は、孤独なうちに知的追求をしすぎて過激な悪戯に走る話だけれど、書かれたのは16世紀イングランドです。同時代の舞台で観たらまた格別だったに違いありません~。
そこで、本音は、うーん、やっぱり本場もので観たいね。
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